1月の話①
- Kiyoko Buluttekin
- Sep 14, 2017
- 5 min read
ひょんな事から見つけたブログ「私の時代は終わった」。
更新頻度は半年に一回程度ながら、読み始めたら面白過ぎて、あっという間に7年前の記事まで遡って読破してしまいました。
有益な情報が欲しい方にはオススメ出来ませんが、「ただただ笑いたい」という方にはうってつけかと思われます。
話は変わって、昔流産した友人がブログで赤裸々に詳細を語っていたのを読んで、「そんなプライベートな出来事を玄関(マンションだったらエントランス)に貼り出すようなマネして大丈夫なの?!」とか思ってた私ですが、最近考えを改めました。
なぜかと言うと、自分がうっかり乳がん(かも)という状況になりまして、殆どの人がやると思うんですけど、経験者のブログとかネットで検索しますよね?ヒットするブログがほぼほぼブルーな方向へ向かうんですよ。
「こんな診断が出たけど結局大丈夫でした〜」みたいな心の糧になるような情報が欲しい時に。
振り返ってみてもあの頃が一番凹んでたんじゃないかなって。その位落ち込みましたよね。
まあ、そんなこんなを乗り越えて今現在、結構大丈夫な自分を踏まえ、後続する方々の慰めになればという気持ちと、色んな人に話したけど、誰にどこまで説明したか分からなくなってきたという無礼な現状もあり、唐突にFacebookで結婚を報告するみたいな気持ちで、こちらで経過をご報告出来ればなと、思い至った次第であります。
*
今年が明けて割とすぐ、今は亡き愛猫のさくらとベッドでいちゃいちゃしていた所、左胸の辺りにちょっとした違和感があり、サラッと触ってみたらひまわりの種っぽいしこりを見つけました。
その頃小林麻央さんが注目を浴びてたこともあり、彼女のブログ開設当時、自己診断も大切みたいな事も聞いたので、自分で触ってみたんですけど、なかったですよね。その時は。
というか毎夏日本で乳がん検診受けてたし、何だったら子宮がん検診の方が引っかかったことあったし(問題ありませんでした)、何この急な展開。と動揺しつつ、「一刻も早く病院に行って安心したい!」という思いで、良い婦人科の先生知りませんかー?と周りの人に聞いて回りました。
(乳腺)外科なのに。それこそネットで調べれば良かったものを。動揺してました。
で、そんな事とはつゆ知らず、知人の行きつけである婦人科を予約したんですが、年に1〜2回来る寒波の影響で大雪警報が出た時期でして、先生が雪で来れないとか言って予約が延びに延びるんですよ。
「他の病院は普通にあいてるのにどうしてこの人は来れないの?」という疑問が頭に浮かびつつ、「そういうもんか」と自分を納得させ、でもじっと待つのも嫌だし…と思っていた矢先、加入している保険で乳がん検診が無料で受けられるという情報を入手し、「じゃあもう近所で検査だけでも先にしちゃおう!」ってことで、さっさと予約して行って来ました。
超音波の先生は一見大学生?みたいな若い女医さんで、何だったら超音波当てられるまでずっと助手だと思ってたんですけど、「生理の時乳腺が張ったりしますかー?あ、今痛いでしょ?大丈夫ー?日本かー行ってみたいわー。」と緊張をほぐされつつ、無事終了。
「ちょっと超音波だけでは分かりにくいので、細胞診をした方が良いと思います。レポートは午後メールで送ります。」ということで、病院をあとにしました。
「問題ないですよー」という言葉が欲しくて行ったのに細胞診って。しこりに針刺して細胞とって検査するっていうあれですよ。この辺りで不安感増。
先だって紹介された婦人科の先生の診察日が迫っていたので、「先生に相談してから決めよう」ということで話がまとまり、取りあえず緊張しながらその日を迎えました。
*
さて、検査結果を持っていざ当日。
名医とのことだったので、すっかり安心して行った病院の待合室で、公立病院っぽい空気感に、「保険がきく私立病院って良いよねー」「きっと良いアイデアをくれるよー」とポジティブに捉えながら診察室へ。
そこにはおじいちゃんっぽい先生がおられまして、診察室はなんて言うか、学校の保健室のような、いや、私が生まれる前からある、その頃から一切手を加えていない、地元の診療所を彷彿とさせるというか、まあ別に診察するだけなんだから画期的な機械とかなくても全然問題ないんですけど、ちょっと大丈夫かなって、私間違って来ちゃったんじゃないかなって、胸の中で小兵50名ぐらいがザワつきましたよね。
しかしながら「大丈夫大丈夫!設備と能力は関係ないでしょ!」と自分を励ましつつ、一通り挨拶が済んで触診を終え、レポートとCDを渡し、静かに先生の発言を待ちました。
「超音波検査はやったの?」
え…?レポートの題名がそもそも「超音波検査の結果」なんですけど…。
更に続けて、レポートの最後に「細胞診をすることを勧めます」とあるのを、そのまま読んで聞かせてくれました。
いやいやいやいや、確かに期待し過ぎたかもしれないけど、それはないでしょ、と私たちも食い下がりますよね。
「で、ではどこで細胞診すれば良いですか?」とお伺いしました。最後の力を振り絞って。
「どこに住んでるの?アジア側?近所の病院はどこ?じゃあ◯◯でも◯◯でも大きい病院に行けばいいよ。」
帰りの車で夫は終始無言でした。
すいません。私が行きたがったばっかりに。紹介して下さった方もごめんなさい。胸のしこりは外科なんですって。調査不足でした。私の不徳の致すところです。ご迷惑お掛けして本当に申し訳ありませんでした。
*
気を取り直して、その細胞診をどこでやるかっていうチョイスなんですけど、超音波検査は「予約が一番早く取れた」「保険で検診がカバーされている病院の中の一つ」「私立病院」「近所」という選択肢の元選ばれたわけですが、今後治療を続ける方向で話が進む可能性もあるわけで、そうなると割と考えて病院選ばないとね、という夫婦会議のもと、MedAmerikanで乳腺外科のプロフェッサーが週二回診察日を設けており、「プロフェッサーなんだからいくらなんでも大丈夫でしょ」と、知る人ぞ知る感じではなく、普通に知られている先生に診て貰うことに決めました。
②へ続く。。

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