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昔書いたもの②

トルコでクーデター 2016/08/10 20:24


6月の中旬から1ヶ月ほど、早めの夏休みを頂いておりました。 その間にトルコでは大変な事件が立て続けに勃発。「トルコに帰れるんだろうか」と心配しておりましたが、無事戻ってくることができました。元々更新の少ないブログですので然程影響はなかったと思いますが、取り急ぎトルコ店全員の無事をお知らせいたします。 今回のクーデター未遂事件をどうやって説明しようかとネットを検索してましたら、あっという間にwikiでページが作成されてました。諸説ありますが概要を知る手助けになるかと思いますので、興味のある方はご一読ください。 さて彼の日、日本時間ですと16日早朝だったんですが、一緒に帰国していた夫が「クーデターだ!」と寝ぼけ眼の私を起こしたところから一日が始まりました。 日本人には馴染のないこの現象。日本で最後に起こったクーデターは二・二六事件とのこと。戦前です。 トルコにいた友人知人たちは各々その日を解説してくれますが、爆発の音、飛行機の低空飛行、イスタンブール中のモスクからのお祈りの放送、橋の閉鎖、空港発着便のキャンセルなど、深夜という時間帯を考えても想像以上に異常事態であったことが伺えます。 夫曰く、彼の人生で2度目(1度目は1980年)のクーデターとのことで、クーデターでは最初に橋・空港・テレビ局を占拠するとのこと。マニュアルがあるんでしょうか。平和な国でだいぶ大きくなるまで過ごした私にはピンときません。 トルコの政治を説明すると大変長くなる上に色んな意見が飛び交いますので端的に申し上げますと、エルドアン現大統領支持派・反支持派の対立であり、反支持派の中でも更に枝分かれしているため、大変まとまりのない政治体制であると。個人的にはそのように理解しております。 結局クーデターはあっという間に鎮圧され、フェト(宗教団体)の陰謀ということで、現在までに事情聴取も含め拘束された者・解雇された公務員の数は5万人以上、閉鎖された私立学校は1000校以上とのこと。一宗教団体がここまで国の中枢に入り込んでいたとは驚きの一言です。 強制閉鎖された学校の生徒たちはどうなるのか?気になる所ですが、義務教育の場合は公立学校へ、大学は国立大学へ登録し直されるようです。それが嫌な人は各々学校を選ぶんでしょうけど、だいぶ強引ですよね。新学期からいきなり別の学校って。 親が子供の学校を選ぶ時って、もちろん教育方針とか先生の評判とか色々あると思うんですけど、「家から近い」っていうのも結構大きい選択肢の一つだと思うんですよね。フェトと知りつつも「そこまで洗脳されないでしょ」とタカをくくっていた親御さんもいたことでしょう。こんな一瞬で閉校に追い込まれるとは。 多数の逮捕・拘束による人員不足のため公務員の休暇は返上。知人は「せかっくの夏休みが・・・」と泣く泣くリゾートホテルをキャンセルしていました。 今回のクーデター失敗は民衆の力によるものも大きいのではと思います。大統領がface timeを使い、民衆に向かって生放送で「外に出て民主主義を守れ!」と呼びかけ、その言葉に応えるように、多くの民衆が軍隊へ立ち向かいました。 ただ軍隊と言っても兵役(トルコには兵役制があります)でたまたまこの時期に徴収されていた兵も少なくなく、そういう人に向かって民主主義をかざして暴力を振るいまくる民衆もどうなの?とは個人的な意見ですが。 暗い話になりましたが、トルコに拠点を構えるお店としては避けられない話であろうと思い、触れさせて頂きました。





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