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クリスマスプレゼント

前回の記事から年単位で時が過ぎてますね。

忘れかけてたこのブログに再投稿しようと思ったきっかけは、日本のNさんから小包が届いたから。


Nさんと初めてお会いしたのはもう15年以上前。

当時私は同棲していた彼氏と別れ、一人暮らしの姉の家に転がり込んでいました。

志があるわけでなく、スキルがあるわけでなく、彼氏もいない、家もない、定職もない、ないないずくしないずくしの私。

「とにかく何かせないかんな」と、唐突に出身校の社会人向けセミナー(@フランス語)に参加することにしました。


そこにいたのはアンドレ先生と、20代→私、30代→パティシエ、40代(Nさん)・50代(Yさん)・60代(Mさん)の主婦たち計5名。

アンドレ先生は日本人の奥様がいらして京都にお住まい。大学のフランス語講師として遠路遥々大阪までいらしている方で、まごうことなきフランス人。

「電車で女性が隣に座ったら話しかけなければならない」という逸話が忘れられません。


とにかくフランス語の方はさっぱりでしたが、先生含む我々はレッスンの後にお茶などして親睦を深め(みんな暇だった)、何だったら月一で飲み会したりコンパしたり(注:未婚者のみ)、全く接点のなさそうな人々が楽しく交流していたのでした。


最終的には私とNさんとYさんで、細く長くお付き合いしていたのですが、私がトルコにお嫁に行くことになり、一先ずお別れとなりましたが、毎年一時帰国のたびにコメダ珈琲でモーニング食べたり、なんだかんだで現在に至るわけです。


そんなNさんからクリスマス当日になんと小包が!コロナで帰れなかった私たちを気遣って、中には日本のお菓子、ラーメン、味噌汁、娘へのプレゼント…などなど。心温まるお手紙も添えてあり、「実の母でもこんな事してくれたことないのに!」とすっかり感激してしまいました。


Nさん・Yさんとは年に一回しかお会いできないのですが、常に年少者として学ぶところがあり、可愛がってくださるのも本当に有り難く、「あの時思いつきでフランス語習いに行って良かったな」と思わずにはいられません。


Nさんはその昔、ご主人のお仕事の関係でスイスとベルギーに駐在していたことがあり、とりわけ母国から離れて生活している私を気にかけてくださっているように感じます。


いくら好んで海外に行ったからと言って、何もかも違う異国の地、ましてや夫以外だーれも知らない土地で、言葉も分からないいい大人がゼロからのスタート。愛国心とか全くありませんでしたが、近所のミスドとか思い出すだけで鼻の奥がツンとする日もありましたよね。

まぁそんな私も10年以上経つとすっかりトルコに慣れ親しんでるわけですが、それでもお煎餅が恋しかったりするのです。


旅立ちの日、Nさんは「いつも感謝の気持ちを忘れず」「ご縁を大切に」と口をすっぱくして仰っていました。

先人の知恵とはよく言ったもので、歳を重ねるにつれその言葉が身に染みる今日このごろ。


パンデミック最中のクリスマスの日、優しい気持ちにさせてくれたNさんに心から感謝です。


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