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6月の話

急に観たくなる映画ってありませんか?

と言っても「このシーンだけ観たい!」っていうピンポイントの欲望なんですけど、私にも何本かありまして、最近はYouTubeでそこだけ観れたりしてほんと便利なんですけど、今日観たのは「ティファニーで朝食を」のラストシーンなんですけどね。

観た事ある人は分かると思うんですが、まあ色々あってタクシー乗ってる男女と猫がいまして、途中猫を路上に捨てたりするんですけどね。

車内でタバコ吸ってる時代なんだーとか、猫キャリーに入れないで乗せて良いの?とか、Catって名前皆受け入れてる?とか、色々矛盾点はあるんですけど、それを抜きにして、猫を挟んでの抱き合うシーンがね。もう、想像以上に良いんですよ。

結局、映画は終わりが良ければ「良い映画」なんだなって。途中どんなに良いシーンがあっても、ラストの「持って行き感」にはやっぱり勝てないんだなって。思わずにはいられませんよね。

さて、日本のお医者さんをご紹介頂いた訳ですが、手元にあるのは当然ながらトルコ語のレポートなんですよ。

「あーこれは翻訳を頼まないとねー」と思いまして、トルコ語通訳/翻訳と言えば!というCさんに料金を伺った所、「大丈夫なの?」と真剣に心配され、「人道支援だ」とか言って、なんとお代もなしで引き受けて下さいました。もーめっちゃ良い人ー。

更に何回も言いますけど、私補習校の委員をやってまして、その引き継ぎで前年度の方々と行動を共にした時期がありましてね。

「かくかくしかじかで日本語に訳して貰ってー」とか話してたら、前委員のMさんが「病名とか英語からきてるから、英語訳もあった方が良いんじゃない?やってあげようか?」と仰って下さって。

英語訳を気軽に引き受けられるって(しかも医療翻訳)、私の人生でそんな逸材に出会ったことあった?ない。全然ない。もー賢いー。

帰国するまではそんな感じで、「日本のお医者さんに診て貰うまでは」と不安に思いながらも、流されてコーラス部に入部したり、更に教会で合唱したり、楽しい日々を過ごしておりました。

紹介先は大阪のとある乳腺専門のクリニックで、10時から診察開始のところ、9時半位に着いたんですけど、すでに待ち人もあり、K先生が「結構待つよ」と仰ってたのを思い出しつつ、名前が呼ばれるのをひたすら待っていました。

まず最初に看護師さんのカウンセリングを受け、紹介状とレポートを確認されつつ、「乳がんは十人十色で、人によって状態も治療方針も様々だから」というような話を聞き、簡単な質問のあと、先生の所へ通されました。

初老の男性医師であるところのW先生がそこにはいらっしゃり、「Kさん元気?次いつ帰ってくるの?あの人ある日突然ひょこっと現れるからー」と、フランクな感じで声を掛けて下さり、場を和ませて下さいました。

「治験の事も考えてるみたいだけど、一回診させて貰おうか」と言われ、ベッドに横になり、超音波でしこりをみて貰った所、「ありゃーこれはほっといたらあかんわ。治療した方が良いよ。うーん、まあこんな良性腫瘍もあるけどね。」と仰り、更に「もう一回MRIを撮ってみたら2つ目のしこりは消えてるかもしらんよ。トルコの医師が勧めた全摘というのは、2つのしこりを取ったら胸がひしゃげてしまうから、形が気になるようならと言う事と、再発を限りなく0にしたいという意味からで、一理あるよ。」と説明して下さいました。

私が全摘に抵抗がある旨を伝えたところ、「部分切除+術後放射線治療」で2つ目のしこりが消える可能性もあるし、今後経過観察していくから、2つ目のしこりが悪性でも充分対応出来るのでは、との所見を仰って下さり、私も納得して、家路へ着きました。

7月の話につづく。。

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