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昔書いたもの③

トルコの婚約式 2016/08/10 20:17


イスタンブールでは週末に大きな集会がありましたが、集まった人数500万人という報道にびっくり。イスタンブールの人口の半分ってこと?海外メディアは100万人と報道してましたが、どっちが正しいんでしょうか。 さてこの週末、社長宅でご友人の娘さんの婚約式がとり行われました。「婚約式って何よ」という方に簡単にご説明致しますと、付き合ったり何だりで結婚したい若人が最初にする「儀式的なもの」です。 この婚約式、トルコ語で「ニシャン」と言いますが、一般的にお嫁さんのお宅へお婿さん(と親類縁者)が「お嬢さんを下さい!」と訪問するもので、塩入トルココーヒーを作って飲ませるとか、手土産はチョコレートとお花とか、細部に決まりごとがあります。 普通はお嫁さんのお宅へ訪問するんですが、社長宅のテラスからのボスフォラス海峡ビューが素晴らしいってことでオファーが。レストランで250人呼んでするって人もいる位なんで、最近は場所や形にとらわれないニシャンが受けてるんでしょうかね。 さてそのニシャン、まず和やかな歓談の中、お婿さん側のお父さん(年長者)が「お宅のお嬢さんをうちの息子に下さいませんか?」という「イステメ」を切り出すところから始まります。 自分でうっかり「ええもちろん!」と言いたい所を抑え、お嫁さんのお父さん(年長者)が「こちらこそよろしくお願いします」と了承。その後お嫁さんはトルココーヒーを両方の両親+旦那さんに振舞います。 このトルココーヒー、両親には「良い嫁」として認めてもらう為泡のたった美味しいものを、お婿さんにはなぜか塩入のものを用意します。「新婚で色々失敗しても許してくれるわよね」という意図があるのでしょうか。その辺は不明です。 その塩入コーヒーを見事飲み干し、「美味しかった!」と言ってのけて晴れて合格。赤い糸で結ばれた婚約指輪を互いにはめ、お嫁さん側の親族がその糸をハサミで切って婚約成立! ちなみにこの糸を切る係、両親以外でお嫁さん側の親戚、かつ結婚生活が上手くいってる人(今回は叔母さん)の役目となります。縁担ぎみたいなもんですかね。 あとはお婿さんがお土産に持参したケーキを囲みつつ踊りつつのドンチャン騒ぎ。楽しい夜はこうして更けていくのでした。 日本人からみたら不思議すぎるこの風習。家族ぐるみのお付き合いが濃厚な民族だからこそ、こうして受け継がれてるのでしょう。日本の結納とかもトルコ人の目から見たら不思議なんでしょうねー。




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